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カ・マウ 国で一番明るいスポット

カ・マウは国の最南端に位置する神聖な土地で、海洋経済、再生可能エネルギー、観光、物流サービスにおける利点を備え、メコンデルタの成長の極になるために力を注いでいます。


カ・マウは国の最南端に位置する神聖な土地で、海洋経済、再生可能エネルギー、観光、物流サービスにおける利点を備え、メコンデルタの成長の極になるために力を注いでいます。

カ・マウ岬はカマウ省南部のベトナム本土最南端にある岬。
撮影:レー・グエン


海洋経済とクリーンエネルギーからの大きなチャンス


カ・マウは合計250km以上の海岸線を持ち、メコンデルタ全体の海岸線の3分の1を占め、3辺が海に面している国内で唯一の地域です。カ・マウ海は約7万1千㎢の開発のエリアを持ち、国の四つの重要な漁場の一つとされ、エビ、イカ、カニ、フエダイ、サバ、マナガツオ、ハタ、スギなど経済的価値の高い海産物の種類と埋蔵量が豊富です。沿岸水域はアサリ、アカガイ、カキ、塩水エビなどの海産物の大規模養殖にも非常に適しています。

 

カ・マウは長年にわたり自然条件を利用して、養殖、開発、加工の三つの分野すべてにおける漁業の発展に注力してきました。適切な関心と投資により、カ・マウ省は4千500以上の強力な漁船団を持つまでに発展しました。

 

カ・マウ省は漁業を重要な経済部門として定めているため、全国の水産養殖、漁業、水産物の加工の中心地になる計画があります。省の水産物は米国、日本、EUなどの要求水準の厳しい市場を含む60か国以上で販売されています。


 


 

特に、カ・マウはエビの養殖面積が全国の約40%、産出量が全国の約22%を占めるなど、全国でも有数のエビ養殖を行っています。新型コロナウイルス感染症の影響による市場の変動と世界の一部の国での武力紛争にもかかわらず、2020年から2021年、2022年と連続して国内最大の産地となり、水産物の輸出額は常に1億米ドルを超えています。

 

ナム・カン地区で長年エビ養殖を行っているブイ・チ・トゥオンさんは「3ヘクタール以上のエビ養殖池を持っており、年に2回育てています。各収穫は約90日から100日以上で、すべての費用を差し引いたもので、年間20億ドン近くの収入があります」と述べています。

 

 

 

持続可能な水産産業を発展させ、気候変動に適応し、深い国際統合に注力するという戦略により、カ・マウ省は自信を持って2030年までに16億5千万米ドルの輸出売上高を達成するという目標に向かって進むことができます。


 


 

カ・マウは海産物の可能性に加えて、東南アジアの国際水域の中心であり、タイ、マレーシア、インドネシアの海域に隣接する水域を持ち、大メコン圏開発協力プログラムの南部経済開発回廊に位置しているため、物流サービスの発展にも大きな利点があります。

 

カ・マウのもう一つの強みはクリーンエネルギー、再生可能エネルギーです。この可能性は国のエネルギー源に大きく貢献できるだけでなく、地域がエネルギー安全保障を確保して社会・経済開発を加速するのにも役立ちます。同時に、グリーン成長へのコミットメントの実現でもあり、ベトナムの海洋経済開発戦略の立証でもあります。

 

2030年までのビジョン計画によると、カ・マウ省には3.607MWの風力発電があることが知られています。現在、三つの発電所が稼働し、100MWが全国送電網に接続されています。将来的に、省は国の電力システムに6,500MWを超える風力発電を提供するという大望を持ち、より多くのプロジェクトを実施し続けています。風力発電に加えて、カ・マウ省は多くのガスおよび太陽光発電プロジェクトの計画も併せて推進しています。


 


海洋経済の可能性により、クリーンエネルギーは国際海上貿易に有利であり、河川、道路、航空路のシステムを通じてメコンデルタを結び、カ・マウは社会経済の発展に大きな利点を持ち、「九龍の国」の重要な成長の極となります。


九龍の地の観光特産品の強み

 

カ・マウは国の最南端に位置し、川の西部地方の文化的アイデンティティが染み込んだ人々の生活と共に、森と海の野性的で魅力的な自然の風景がある地域です。同時に、大メコン圏開発協力プログラムの南部経済開発回廊にも位置しているため、東南アジア諸国との経済交流や観光開発に有利な条件を備えています。

 

メコンデルタ地域では、カ・マウ省は有名な沿岸観光都市フー・コックに隣接し、カン・トー市(メコンデルタの観光の中心地)に近いという大きな利点があります。メコンデルタ地域には二つの国際空港を含む四つの空港(カン・トー、フーコック、カ・マウ、ラック・ザー)があり、フー・コック、カン・トーからカ・マウ省への国際ツアーの乗り継ぎにも大変便利です。さらに、政府によって承認され、投資されたホン・コアイ総合港プロジェクトもカ・マウ省の海の観光に大きな影響を与えるでしょう。

 

遺産の可能性に関しては、カ・マウには現在12の国定記念物と32の地方遺跡があります。また、40以上の無形文化遺産が記録されており、そのうち三つの文化遺産が国の無形文化遺産として認定されており、その中には南部のドン・カ・タイ・トゥの芸術、伝統的な養蜂業、伝統的な「バーキア」塩漬業などがあります。



カ・マウには、二つの有名なエコツーリズムの観光地であるムイ・カ・マウ国立公園とウ・ミン・ハ国立公園があり、ユネスコの世界生物圏保護区のリストに含まれています。2013年、ムイ・カ・マウ国立公園は世界のラムサール条約登録地として認められました。ムイ・カ・マウ国立公園は東海と西海に隣接する国内最大の原生マングローブ林です。この場所には、ベトナムで発見された約27/32のマングローブ種、哺乳類約26種、鳥類93種、爬虫類43種、魚類139種、両生類9種など多数の希少種を含む動植物の多様性に富んでいます。その中には、世界のレッドブックに記載されている2種、オナガザル、シルバーラングール、およびベトナムレッドブックに記載されている4種があります。



 

カ・マウ岬へはモーターボートで移動したり、マングローブの森を縫って素晴らしい生態系を見たり、慎重に保存された戦時中の森林村のモデルを訪れてカマウについて理解を深めることができます。国を救うための米国との抵抗戦争と川での水遊び、魚やカニの捕獲、マッドリング、民俗ゲームなど、西側の川の生活を体験など、常に多くの観光客が訪れています。

 

カ・マウはまた、塩漬けベーコン、鳥の魚醤、ムツゴロウの塩とコショウのグリル、ボラのサトウキビ煮込み、アサリの生姜蒸し、カキのグリルなど、多くの特産品を含む南部風味の田舎料理でも有名な土地です。カ・マウのカニ料理は見逃せません。


 


 

近年、カ・マウ省はエコツーリズム開発の促進に力を入れており、特に観光客が楽しむために森の奥深くや沿岸の沖積地に出かけるツアーなど、コミュニティベースの観光を開発しています。

 

オリエンテーションによると、カ・マウ省は持続可能な方法で観光経済を発展させ、国の文化的アイデンティティを維持し、観光資源の自然価値の維持および促進に焦点を当てています。観光の発展は自然に依りますが、共同体の参加による自然ベースの観光の開発、観光開発と新しい農村建設の組み合わせ、省や都市の一般的な観光開発と関連したカマウの観光開発が必要です。


 

カ・マウケープ国立公園にあるダット・ムイの船のシンボル。
撮影:フイン・ラム


カ・マウ省はメコンデルタの四つの重要な経済省および都市の一つである。省の方向性は経済発展が環境保護と密接に関連し、気候変動に積極的に適応し、伝染病を効果的に防止および制御することである。また、海洋経済、観光、再生エネルギーの開発に重点を置き、省の可能性と利点を効果的に活用し、急速で持続可能な経済発展の突破口を作る。

 

文:トン・ハイ
撮影:レー・グエン、グエン・タン、フイン・ラム、
レー・ミン、ホアン・ハー、ヒエウ・グエン

訳者:ソン・タム・クエン


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